あなたにとって相棒は?と聞かれたら?
パートナーがいる人は、パートナーなのかな。
私は「車」がしっくりくるかな。
私が住んでる北関東では、大人になったら必ず免許をとる。免許と車の基本セットが無いと、就職もできない(と言われている)。
たいていの家には大人の人数と同じ数の車(大人5人なら5台ね)があり、プラス1台、軽トラがあるのも普通(大人5人で車6台よ)。
そして毎日、車に乗る。会社も医者もスーパーもコンビニも、すぐそこの自販機も車で行く。
だから、別に走り屋でも何でも無い、普通のおばちゃんでも、車は友達だ。
車にはホント助けてもらっています〜。
あなたのお陰で、行きたいところ、どこでも行けた。
小さかった子供たちを乗せて、公園でも博物館でも科学館でも植物園でも動物園でも、海でも、神社でも、お祭りでも、道の駅でも、ワンダーグーでも、マックでも。
子供たちを乗せて、興味があるところはどんどん出かけた。
みんなは覚えてるかな。小さい頃のことだから、案外記憶に無いのかもしれない。
でもいい、私は覚えてるから。楽しい思い出がいっぱい。
車は私を、幸せなお母さんにしてくれた。
車は私の部屋、私の世界でもある。ものがありすぎて汚いって話もあるが。
好きな音楽をきいて、好きな歌を歌って。歌はかなり上達したと思う!
ラジオを聞いて。ニッポン放送のテレホン人生相談も、鶴光の噂のゴールデンアワーも、ラジオビバリー昼ズもカーラジオで聞いたのよ。入らないニッポン放送がクリアに聴けて、カーラジオがありがたかった。
本を読んで。図書館もワングーもブックオフも行った。
車の中で資格試験の勉強もしたっけ。まとまった勉強時間なんてとれなかったから。お客様訪問の移動の前後、お昼休み、仕事の隙間の時間に、コツコツと。家で勉強しにくい事情の時にも。机の代わりに、押し入れケースの大きな蓋を持ち込んだのよ!笑
眺めの良い場所に駐めて、ひと休みしたこともある。
SNSの返事をしたり、内緒の電話をしたり。電話なんかしたのはもう昔だね。時代はどんどん変わっていったなあ。
家に帰る前、会社に戻る前のつらくて空しいとき、ひとまわり余計に走って気持ちを慰めたこともある。泣きながら運転したこともあった。
大雪の日には、必死の思いで一緒に帰宅したね。神様に祈りながらだったね。
地震の日は、娘を迎えて家に帰れたのが奇跡みたいだったね。
長い間、私の人生に文句も言わず付き合ってくれた私の愛車は、なんともう走行距離30万キロだ。
本当にお世話になりっぱなし。
茨城の片田舎の、開けた道を走っていく。
今日は天気がいいから、景色も笑っているみたい。
のんびり気をつけて行こう。もうしばらく元気でいてほしい、わたしの相棒。