会社で毎日朝礼をやっていた時期がある。その中に、持ち回りで1分間スピーチがあった。
・・・イヤだったな~。
①当たり障りがなくて、②短くて、③スムーズに話せる話題、を探すのは難しい。毎回、つまらない話をやっとこさ話していましたよ。
それに引き換え、Aさんのスピーチはいつも立派だった。彼女は小学生の子を持つ、パートタイマーの事務の女性。
いつも相手の立場に立って考えられるようにしたい。子供たちにも、そう言って教えています。終業式の日が、インフルエンザで学級閉鎖になっていたので、担任の先生が各戸に通知表と上履きなどの荷物を届けてくれました。
うちの子は先生にみかんとせんべいを渡してねぎらったので、先生に感心されました・・・。
家族旅行の計画は、子供たちに考えさせることにしました。親がやってしまうことは簡単ですが、子供たちのためには自分たちで考えさせたかったからです。
味噌を仕込みました。我が家の味噌は私の手作りです。切らしてしまって市販の味噌を使うと、子供たちが気づきます。これからもずっと作っていきたいと思います。
毎年、実家近くの花火大会の日は、私たち家族だけでなく父の友人たちも集まるのが例年のならいです。大人数で楽しく過ごします。
すごいなあ~。レベル高~。毎回しみじみ聞いてました。(しみじみはこの辺りの方言で真面目に、集中して、専念してのような意味がある。)世の中のお母さんたちは、家庭と子育てをこんなに充実させているのか。私なんかとは段違いだあ。
でも、こんないい話を、なぜ会社の1分間スピーチなんかで毎回語るんだろう。もっとどうでもいい話で良くない・・・?
仲の良い友達と会ったときに、この話になった。
彼女が笑って言った。
おめにしちゃ、珍しいなあ。ひとの話をそのまま受け取るなんてな笑。
ちょっと聞くといい話だけど、ようく聞くと、みんな自慢の話なんだよ。こんないい家庭なんですよ、うちはみんなとは違うのよって言いたいんだっぺな。褒めてほしくて話すのよ。
それが私の感じてたなんとなくの居心地の悪さだったのか!
……もちろん、これはあくまで友達の意見。正解とは限らないけど、腑に落ちた部分もあったんだよな。
なんにしても、自分がさらけだされてしまいがちな「1分間スピーチ」。今はもう、無くなってよかった。こわいこわい。