乳がんになってしまいました

乳がんの話

2022年秋に乳がんが見つかりました。びっくりでした。

たかが1つの病気にかかっただけですが、病気が病気だけに、その後の私の生活の大きなテーマになりました。
「乳がん、前」と「乳がん、後」って感じです。

はっさく
はっさく

これまでの治療の経緯は・・・

11月に手術で片方の乳房を全摘、2月から抗がん剤+分子標的薬開始。抗がん剤終了後、6月からホルモン療法開始と分子標的薬継続、2023年8月現在にいたります。
手術後は1か月ほど休ませてもらったけど、フルタイムの仕事もずっと続けているよ。

その間のココロの動きは・・・

初めは、楽観的。「今は、切れば治るんじゃないか?」
その後、知識が深まるにつれ、「そんな簡単なものじゃない。大変なことになった」

今は、落ち込んだり浮上したりしながら、「時間を、人生を大切にしよう」という心境かなあ。

乳がんは、世間では「治りやすいガン」のイメージかも。
でも、年間15000人近い人が亡くなってるのは事実で・・・。

乳がんという病気について、私もなんにもわかっていませんでした~。

種類が分かれていて、穏やかなタイプから進行が速いといわれるタイプまであること。
治療方法もそれぞれ違うこと。(ガンだからって、全員が抗がん剤をやるわけでもないの。)

残念ながら、私のガンは「穏やか」といわれるタイプではなかったよ。
治療は、手術+抗がん剤+ホルモン療法5~10年、のフルコース。・・・お金がかかるぅ~。

そして、早くからリンパや血液に乗ってガンが全身に流れていくという、乳がんの恐ろしい性質。

流れ着いた先で免疫にやっつけられてしまえばOKですが、芽を出して大きくなったりもする訳です。
これが遠隔転移。

遠隔転移が見つかればステージ4となり、手術不可! 完治は諦め! ええっマジ?!
抗がん剤による延命をはかることになります、副作用と闘いながら。
(抗がん剤が効くうちは・・・。)

つまり、見つかったときに初期のガンでホッとしていたとしても、安心はできない。
一気にエンドレス抗がん剤で「いつまで?」って考えながら生きなきゃならなくなる。

これを知ったときが、一番落ち込んだかなあ。

自分がガンだということは常に頭の片隅にあります。忘れられないよ。
「乳がん、後」の、行動、計画、考えに影響している。

それに、治療による体調不良もずっと続いているし。しかたない。
命と引き換えの薬だからね、無傷では済まないのよ。

自分の体をいたわりたいから、以前のような無理はしたくない。
人生に限りがある、ってことをヒシヒシと感じてしまったから、バクゼンと先延ばしにしてきたことを、真剣に考え直してる。

いつもの毎日は、ずっと続くわけじゃない。
元気で動ける時間はいつまでなんだ?

おのずと優先順位がつくよね。どうでもいいことは、構っていられない。
人にどう思われるか、とか。職場の人間関係、とか。着るものとか。(あくまで私個人の場合です)

やっておきたいことにトライしなきゃ、きっと後悔するよね。
「そのうちやろうかな」とか「老後に」とか・・・老後なんて無いかもしれん。
もう、先延ばしにはしないぞ。

(とはいえ、どれもささやかな望みばかりですが。イヤ、「実現可能な」と言い換えます)

勤め人なので時間は自由にならないし、何よりお金が不自由ですので(これは大きなテーマ)、そのあたりは工夫しながら!
できることから!

あの時ならできた、あのときやっておけば良かった、ってあとで泣くのは嫌だから。

(えらく前向きに締めましたが、不安と悔しさで落ち込む日もあるよ、アップダウンしてる。
今は抗がん剤の副作用も抜けてきて体調も良いから、割と楽観的でいる感じ。
再発、転移は恐怖でしかないけど、その時に考えればいい。というか、そうするしかないし。)



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